メイク動画で人生を変えた女性企業家

YouTubeに投稿したメイクアップ動画で、レストランのウェイトレスから数百万人のファンを抱えるスターに転身した女性がいる。ベトナム系アメリカ人のミッシェル・ファンさんは、レディ・ガガやミランダ・カーに”変身”する動画などを投稿して人気を集めている。ファンさんのYouTubeチャンネルの登録者は760万人を超え、動画の市長回数は11億回にのぼるという。
ファンさんが初めてYouTubeに動画を投稿したのはまだ学生だった2007年。今でこそメイク動画は一般的になっているが、当時はほとんど存在せず、メイクのテクニックを知るには化粧品店のスタッフなどに直接教えてもらうしかなかった。そこで、「もしかしたらメイク動画は1つのマーケットになるかも知れない」と感じたファンさんは、学校から支給されたPCで投稿を始めたそうだ。動画の視聴数は少しずつ増えていったが、全くお金にならなかったそうだ。状況が好転したのは2008年。動画の視聴回数に応じて広告収入が得られる収益化プログラム「YouTubeパートナープログラム」が開始され、1日に25セント、1ドル、5ドルと増えていったそうだ。そして、1日25ドル稼げるようになったとき、ウェイトレスの仕事を辞めてコンテンツ作りに専念することにしたそうだ。それから5年以上が経ち、ファンさんは世界的スターになった。28歳となった現在はYouTubeでの活動を続ける傍ら、月額10ドルで化粧品のサンプルを毎月届けるサービス「ipsy」を運営しているとのこと。米国とカナダで事業を展開し、その売上は年間で1億2000万ドルにも及ぶという。
アニメやゲームなどの日本の文化にも親しみを持ち、初音ミクやセーラームーンのメイクアップ動画も投稿しているというファンさん。日本で活躍する顔まねメイクタレントの「ざわちん」のことも知っているそうだ。今後は日本のYouTuberを支える活動もしていきたいと話しているそうだ。
「最初に動画を投稿した頃は、ビジネスウーマンと呼ばれるなんて思ってもみなかった」というファンさん。何がきっかけで成功するかは分からないものだ。